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青い闇

小谷泰子

2019年12月3日(火)-12月25日(水)
火曜-金曜 12:00–19:00/土曜 12:00–17:00

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© KOTANI Yasuko

12月はセルフポートレート作品を制作し続けてきた小谷泰子の個展を開催致します。
その活動は1990年代に溯りますが、阪神・淡路大震災以降しばらくのブランクから、新たに作品を作り始めました。久しぶりの個展に連動し、初めての写真集の発行致します。

写真集『青い闇』12月初旬刊行予定 発行:赤々舎 

トークイベント|
姫野希美(赤々舎)+小谷泰子
日 時|12月6日(金)19:30–21:00
参加費|1,000円(1ドリンク付き・税込)
定 員|25人(要予約)
申込先|tamaki(at)thethirdgalleryaya.com / 06-6445-3557
会 場|The Third Gallery Aya


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青い闇-写真集『青い闇』より
  
幼いころの絵日記が、いつしか写真日記に変わり、その延長線上に作品がある。自分の人生において日々込み上げてくる感情を吐き出したくて、あたかも聖なる儀式のようにカメラと対峙してきた。

沈黙の長い歳月を経て、自身の疲弊した心身の重みに耐えかね、再びカメラの前に押し出された。今ここにある現実という暗闇の「向こう側」に惹かれつつ、行きつ戻りつ苦悩しながら、そのあわいに身を委ね、鈍色に覆われた青い闇を彷徨う。

神戸に暮らし阪神・淡路大震災を経験した私のなかに、地を揺るがしたあの出来事が現在に至るまで何らかの影を落としていることは否定できない。近年も各地で頻発する地震や台風の被害を見るにつけ、それがあの震災の記憶と重なって喪失感が増し、自分のなかの空虚さを埋めきれなくなってくる。また、女性としての老い、病、ストレス、ハラスメント、親しい人の死など、誰にも降りかかる可能性のある様々な問題が、この闇のなかに渦巻いている。作品の直接の契機となったのは、こうした個人的な問題だけれど、この世界に生きる人たちが共通して抱える悩みや問題にも、きっとどこかで通じると信じている。

なかなか作品として結実することなく空白が続き、生きる意味が見えにくくなっていた歳月も、かえって現在の作品作りを促す力となっている。流れ行く日々の断片が、また別の断片と結び合い、新たな意味を帯びて立ち現れる。「向こう側」と現実との境界に身を置き、光の射す方へ
少しでも近づくことを願いながら、私はこれからもシャッターを押し続けるのだと思う。

小谷泰子


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小谷泰子|KOTANI Yasuko

1962 兵庫県西宮市生まれ

受賞歴 
兵庫県芸術奨励賞受賞
第3回 東京国際写真ビエンナーレ「記憶、記録の漂流者たち」優秀賞受賞

出版
2019年『青い闇』赤々舎

個展
2019「青い闇」The Third Gallery Aya(大阪)
1998「青の断片」バーソウ・フォト・ギャラリー(東京)
1998「青い自画像」新宿パークタワーギャラリー・1(東京)
1996「Pendulation in blue」プリンツ(京都)
1996「青い破壊」キリンプラザ大阪プラザギャラリー
1995「Destruction of blue」エキヴァレンス(兵庫)
1994「Silence of blue」エキヴァレンス(兵庫)
1993「Illusion of blue」画廊みやざき(大阪)


主なグループ展
2000「震災と表現 青い破壊」芦屋市立美術博物館(兵庫)
1999「第3回東京都国際写真ビエンナーレ-記憶、記録の漂流者たち」東京都写真美術館
1998「VOCA' 98現代美術の展望一新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)
1998「’98 新鋭美術選抜展」京都市美術館
1998「アワード・フィルムフェスティバル」キリンプラザ大阪
1997「兵庫アート・ウィーク・イン東京一地震のあとに生まれた芸術」新宿パークタワーギャラリー(東京)
1997「Cracow International print triennial Oktagon+1」ポーランド
1997「現代美術作家選抜展一潮風・アート」海文堂ギャラリー(兵庫)
1997「第4回六甲アイランド現代アート野外展」六甲アイランド・マリンパーク(兵庫)
1996「Photographs l,17~震災へのすべての思いに捧げる」エキヴァレンス(兵庫)
1996「' 96写真表現の位相 CAMERA ・ 現在のリアリティー」ギャラリ一・ヒルゲート(京都)            
1996「プライベート.ルーム写真としての日常」水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城)
1996「アワード・フェスティバル」キリンプラザ大阪
1996「デジタルフォト.コレクション」デジタルアートギャラリー(大阪)
1996「アート・ナウ '96在ることの根源へ」兵庫県立近代美術館


パブリックコレクション 
東京都写真美術館

 

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