ChromosomeXY
石内都
1996年3月4日(月)〜3月30日(土)
できるだけ被写体のからだに近づいて、撮っているので、それははじめはからだの、どの部分か、すぐには判別できないものさえあります。からだとは、こういうものだったのか。はじめて見たようにさえ思うのです。
もしかしたら、からだについて、何もわかっていないのかも知れません。皮膚も、産毛も、そして、そこに刻まれている時間も、正面から向かいあったことが、あったでしょうか。
人が生きてきた重みをたたえて、醜いはずの傷やしみも、愛しさを感じます。ひとつのからだにこんなにも様々な表情があるのです。
写真は「見る」ということに向かわせてくれるの、最もふさわしいものなのです。
ヌードではない、からだを捉えたこの作品にできるだけ多くの方々に見ていただきたく思います。