EXHIBITIONS

HOME > EXHIBITIONS > Passing

Passing

上村明子

2004年9月6日(月)〜9月30日(木)
12:00〜19:00(日曜月曜休廊・土曜日17:00まで)

20040906.jpg

上村明子は日常のありふれた風景を、非日常な自分の世界として 捉えてモノクロプリントという表現しています。京都市立芸術大学で日本画を学んできた上村が写真というメディアに出会い、その写実性ではなく、その描写力に注目したのは、必然と時代の偶然が少し作用したように思います。

日常の風景、そこに存在する世界そのものの消失感とそれを見つめる人間そのものの不確かな存在感が、黒い画面をゆっくりと時間をかけて見つめて頂くことで、静かに心にしみいっていきます。
たった1枚の紙のプリントの描写が気持ちを揺さぶる不思議を見て頂きたく思います。又、2000年以来コンスタントに展覧会を続けたきた上村の作品のまとまり具合はここにきて、より密度を増しているように思います。是非、作品自体を御覧下さい。以下、作品のステートメントです。
--------------------------------------------------------------
「私の周りにあったはずのものが
ふと気がつくと、全てなくなっていて
私一人が、ぽつんと存在していた。」

置き忘れた物、捨て去られた物、或いはいつもそこに当然あるものであるが故に誰にも見向きされないもの。一見、そのものたちは存在さえしていないかのようだ。 しかし、私には周りの世界の方が消え去ってしまってそのものが確かに存在し続けている世界の方が見える。その様にして、ひっそりと佇むものがある風景を見た瞬間に、私はその世界に引き込まれる。まるで、そのものが私という人間自身であるという錯覚に陥ってしまったかの様に。

 

PAGETOP