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Mother's

石内都

2005年1月15日(土)〜2月19日(土)
12:00〜19:00(日曜月曜休廊・土曜日17:00まで)

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2005年最初の展覧会は、同年開催の第51回ヴェネチア・ビエンナーレ2005の日本館代表となる石内都の展覧会で幕を開けます。6月に展覧される作品の一部が展示されます。その石内都作品をいろいろな側面から見て頂きたく、本人によるレクチャーを開催します。場所は当ギャラリーのあるビルの5F Calo Bookshop and Cafeにて。また、その後ギャラリ−にてオープニングパーティも行います。是非お越しください。

母の遺品というには粗末な品々を写真に写し、それで捨てることが出来ると思っていたのに、なかなか思切りが付かず、未だに手元においてある。肌身にまとう品物達は所有者の意志のひとつのカタチなので、その人がいなくなってしまえば無用の品になるのだから、深く考える必要は何もないのに、どうした訳か母のモノが捨てられない。
フッとビデオで撮ってみようと思いたち、同じモノをビデオに収めた。それでどうなるのか今はわからないけれど、写されたモノ達は母の所有物から少しづつ離れ、歳月と共に肌着や、口紅や靴達は別の存在を示しはじめ、もう少し時間がたつと、すっかり" Mother's "ではなくなってしまうかもしれない。
人は一生のうちにどのくらい品物を所有し、消費し、遺すのだろうと、我身について考えさせられる。石内都

「Mother's」は石内都が捉えた、母という一人の女性の肖像です。18歳で自動車の免許を取り、満州に出稼ぎに行きます。そこで結婚。夫は徴兵され、彼女は故郷へ戻ります。そこで学徒動員で赴任してきた青年と出会い、暮し始めます。が、戦死したはずの夫が戻り、妊娠していた彼女は慰謝料を払って協議離婚します。そのような波瀾の半生を送った一人の女性が遺したシュミーズ、ガードル、口紅をその人の意志を感じるかのように捉え、石内都は提示して行きます。確執の深かった「母」との関係を静かにみつめることでスタートしたこの作品は幾度かの発表を経て、彼女の「母」から一人の「女性」の人生の軌跡へと変化していくのです。

 

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