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Moving Plants – in the thick of itadori

渡邊耕一

2009.9.1(火)- 9.26(土)
日・月休廊、12:00-19:00 土曜17:00まで

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9月の展覧会は、渡邊耕一による4年ぶりの個展を開催致します。
あらゆるものが世界を単位に簡単に行き来するようになって久しいですが、ここ数年そのスピードは加速しています。
渡邊は日本原産のイタドリという雑草をポーランド、イギリス、アメリカと追い続けました。
それぞれの土地で植生を変え、繁殖を続けていく、イタドリという植物の静かな強さに、驚きと少しの畏怖を感じずにはいられません。
人間が動くところは植物も動く、この事実が何をどう変えていくのでしょうか?
そのひとつの結果がこの作品でもあります。様々な思考が頭を駆け巡るだろうこの展覧を、是非多くの方に見て頂きたく思います。

また、2009.9.5土曜17:30-19:00にギャラリーにて自作品について語るアーティストトークを開催します。
是非、ご参加下さい。
参加費 700円(税込・1ドリンク付)定員25名(要予約)
予約先 06-6445-3557 ayay@osk.3web.ne.jp

■アーティストステートメント
「Moving Plants – in the thick of itadori」

猛スピードで車を運転しながら、私の眼は植生をスキャンしている。道路脇にはたくさんの雑草が茂り、日本では見たことがないものも多い。その風景によそよそしさを感じながら、眼はスキャンを続けている。ある瞬間、親密な感情がわき上がる。イタドリだ。

19世紀、イタドリはオランダの学者シーボルトによって日本からヨーロッパに持ち込まれ、園芸用植物として取引され、欧米諸国へ拡散し、今も静かにその領土を拡張し続けている。それは高さ4メートルに達する巨大な群落を形成し、密集した葉が日光を遮って地表近くに生息する在来の種を死滅させ、生態系を破壊する。
イタドリが繁茂する場所は、いまや不穏な空気の漂う場所でもある。

車を降りて、小道に入り、イタドリ群落へ近づく。背の高いイタドリに囲まれていると、ここがどこだったのか、どれくらい時間が経過したのか、わからなくなる。私はいつしか、家の近くの草むらにいるような錯覚に囚われる。撮影を終え、来た道を引き返す時になって、ここが日本でなかったことに再び気づくのだ。

イタドリが旅してきた場所を辿り、イタドリの間に見えるものを確かめること。その中にはイタドリが変えてしまった空間の組成だけでなく、人とイタドリとの間に取り交わされる感情の濃淡までもが織り込まれている。これらは、人とこの植物が作ってきたテクスチャーを読み取るための行為である。

 

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