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Moving Plants

渡邊 耕一

2010年8月31日(火)ー9月18日(土)
火曜ー金曜 12:00-19:00 土曜 12:00-17:00

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9月の展覧会は、渡邊耕一による個展を開催致します。昨年9月の展覧会からちょうど1年後となるこの展覧会は前回の内容と対をなすものです。
前回の作品では渡邊は日本原産のイタドリという雑草をポーランド、イギリス、アメリカと追い続けました。それぞれの土地で植生を変え、繁殖を続けていく、イタドリという植物の静かな強さをおった内容でした。

今回は外国原産の植物を作家の生活圏内で撮影したカラー作品で、日本で当たり前にみる植物のルーツが意外にも外国である事実に驚かされます。
前回のモノクロ作品とは対照的な鮮やかなカラー作品、また前回は被写体は海外なのが今回は日本と、視点を変えることで見えている植物のまさに国境をこえた広がりと在り方は、前回の作品を見て頂いた方にはさらに感じて頂けると思っております。

もちろん、今回の作品が初めて渡邊作品を見る方にも、植物からみた日本の風景という視点で、通常の風景写真と違う一面を見て頂けるのではないかと期待しています。
9月4日(土)17:30-19:00にギャラリーにて作家によるアーティストトークを開催します。
是非、参加下さい。
参加費 700円(税込・1ドリンク付)定員25名(要予約)
予約先 06-6445-3557 ayay@osk.3web.ne.jp

Artist Statement
私たちは植物のあいだに暮らしている。家の前の土手や団地の裏に、あらゆるところに植物は繁茂している。私の背丈がそれらの植物の背丈を遥かに越え、ただその前を通り過ぎるようになったのはいつのころだったか。

土手や団地の裏に生えている植物の名前を調べていくと、その多くが本来それがあった土地を遠く離れた地で生きていることがわかる。これらの植物がこの国の風景の中に存在しなかった時が確かにあり、この先ずっと私の周りにあると誰も保証できないということに気づくようになる。いつの間にか、植物は入れ替わるのだ。

草むらのあいだからはフランスの建物や人の営みが、あるいはメキシコの原野やあのピラミッド群が見えていたかもしれない。そう思い至ったとき、この草むらのあいだから見えるもの、かつて見たものが、実はとても貴重なものであるように思えた。多くの植物は人の活動によって海を渡る。そのような世界では、草むらと草むらのあいだから見える事物に必然的な関係はない。私はこれらの植物と同じ時間/同じ場所に偶然居合わせたのだった。

これは、草むらの植物と草むらのあいだから見えるもの、そして私自身が織り込まれた時間/場所を巡る博物誌である。

 

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