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虚片

立花常雄

2012年2月7日(火)ー2月11日(土)
火曜ー金曜 12:00-19:00 土曜 12:00-17:00

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2012年のスタートは2006年にスタートした若手作家を紹介するプロジェクト「824」です。6人のメンバーのうち3人の個展を1月から2月にかけて先に開催し、3月に他の3人の個展を開催予定です。
まずは写真の存在そのものを問い続ける立花常雄、日本的な空間のあり方「間」をテーマに作品を作り続ける多田ユウコ、現在の広島を10年以上撮り続けている三田村陽の三人の作家によるそれぞれの個展を開催致します。

本来それぞれ違うテーマです。それぞれが一貫して行っているテーマを展開した新作をお楽しみ頂きたく思います。
是非、多くの方々に見て頂きたく思います。

Artist Statement
じめじめとした潜所である。山間の道、湖周道路や林間道などのノリ面、いわゆる山の斜面側は大体のところコンクリートが吹き付けられて塗り固められている。そのいくつかに苔むした箇所がある。じめじめとした陰所ではあるが、苔は昔から好きだったし、とくに朝露でしっとりとしたときなどに現れる肌理にはなんともいえぬ艶を感じてしまう。そして何となく写真と苔は似ていると思っていた。
 苔のむしたその面に見入っていると、コンクリートの「図」と苔の「地」、あるいは苔の「図」とコンクリートの「地」の錯綜したイメージが私を重力から解放し、上空からすべてを見わたすような、なんともいえない高揚感をもたらしてくれる。それは「図」と「地」の錯綜が私の重力に対するのと同じく、モノをモノから解放してくれているからなのだとも思う。
 写真は現前の「物」しか写さない。しかし、その「物」が曲者なのだ。だから写真にはいつも“虚ろい”がつきまとう。片とは「薄く平なきれはし」の意。これはまさに写真のことではないか。また、片とは「言の葉」の意味でもあった。虚ろな葉。虚ろな苔。苔は写真と似ている。それは写真の写真のようなものではなかろうか。

 

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