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Moving Plants

渡邊 耕一

2015.12.15(火) - 2016.1.23(土)
12/27-1/11は休廊
火曜 - 金曜 12:00-19:00 土曜 12:00-17:00

12-1月の展覧会は渡邊耕一による個展「Moving Plants」を開催致します。
渡邊が約10年の歳月をかけ「イタドリ」という雑草を追った写真集を青幻舎より出版致します。その発売に併せた展覧会となります。
「イタドリ」。「スカンポ」とも呼ばれる、日常の生活の中でどこにでもある雑草を10年以上もかけ撮影するきっかけとなったのは、北海道での風景の撮影でした。
この雑草がシーボルトにより園芸用に日本からヨーロッパに持ち込まれ、その強い生命力で欧米各地の生態系を狂わせ繁殖していることを知り、渡邊は自身の目でそれを確かめに旅立ちます。

港千尋氏は、本に寄せたテキストの中で「それにしてもイタドリを追う旅から見えてくる歴史は、なんと複雑で皮肉なものだろう。日本とオランダの友好的なシンボルとして出てくるシーボルトの名が、まさか外来侵略植物の元にあるとは、Japanese Knotweedがいまや侵略植物の代名詞として欧米で恐れられ、積極的な駆除の対象になっているとは。わたしたちは渡邊さんの旅について行きながら、やがて人間と資本の動きが作り出した、ひとつの錯綜に迷い込む。そこで自然、知識、技術、そして産業が絡み合い、互いに影響を与えながら動いている巨大な藪、それこそが近代だということを思い知らされるのである」と書いています。

「イタドリ」に導かれ、イギリス、ポーランド、オランダ、アメリカと旅する中で、我々が当たり前にずっと昔からその場所にあるものとして思い込んでいる植物が、必ずしもそうではないこと、外からくる「外来植物」や「外来動物」には敏感でも、日本から世界への「侵略植物」には全く無頓着である我々日本人の感覚など、多くの驚きと発見がこの植物の姿から透けて見えます。
自らは動くことができない植物を撮った作品にも関わらず「Moving Plants」というタイトルをあえて作家がつけた理由は、そこにあるのかもしれません。

「イタドリ」という植物を通して透けて見えるのは、人を介し、物や情報が複雑に流通していく近代のシステムです。そのダイナミックな動きをつなぐためのテキストが全体の1/4を占める極めてユニークな写真集ができあがりました。この作品を本と展覧会の双方で是非見て頂きたく思います。

[関連対談]
前川 修 氏(神戸大学教授)× 渡邊 耕一によるトーク

日 時|2016年1月16日(土) 17:30 - 19:00
参加費|1,000円(ワンドリンク付き/税込み)
定 員|25人(要予約)
申込先|tamaki(at)thethirdgalleryaya.com / 06-6445-3557
会 場|The Third Gallery Aya


渡邊耕一
1967 大阪府で生まれる 
1990 大阪市立大学文学部心理学専攻卒業
2000 IMI研究所写真コース修了

個展
2015 「Moving Plants」 The Third Gallery Aya, 大阪
2010 「Moving Plants」 The Third Gallery Aya, 大阪
2009 「Moving Plants - in the thick of itadori」The Third Gallery Aya, 大阪
2005 「草むらの名前 / The name of grassland -unknown islands where itadori grows」The Third Gallery Aya, 大阪
2003 「草原の方へ / grassland」 The Third Gallery Aya, 大阪

グループ展
2015 「ART OSAKA 2015」参加 ホテルグランヴィア大阪, 大阪
2012 「Quiet Boys -男の子写真は可能か?」Mio Photo Osaka 2012, 大阪
2010 「アートフェア東京2010」参加  東京国際フォーラム, 東京
2008 「Comical & Cynical」 Gallery Jijihyang, パジュ, 韓国
2007 「Comical & Cynica」 ドーンセンター, 大阪
2006 「from the Garden」 The Third Gallery Aya, 大阪
2000 「phantome」 SUMISO, 大阪

その他   
2003 「川崎清 美術館建築とその周辺」展 ポスター・カタログ図版、国立国際美術館

 

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