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Far through layers

福田真知

2016.6.21(火)– 7.2(土)
火曜 - 金曜 12:00–19:00 土曜 12:00–17:00


©Masakazu Fukuta

6 月から7 月にかけての展覧会は、2006 年よりスタートした若手作家を紹介するプロジェクト「8 2 4 」から、福田真知と宇山聡範のそれぞれの個展を2 週間ごとに開催致します。

福田真知はこれまで、枝を切断し、それの順番をかえて再構築した《ニュータイムライン/ グレードエスケープ/ 枝》や、カメラのファインダー越しに見える被写体が、光の中からゆっくり現れてそして一瞬のうちに消えまた現れるというサイクルが、過去の記憶とリンクするような現象の映像作品《essence/風景》など、様々なメディアを使用し本来とは異なる時間軸や時間幅、空間層について発表してきました。

今回は、女性の後ろ姿を数百枚撮影し積層することで定着した映像作品《jewel》、1つの対象をあらゆる角度から撮影し、それをレイヤー加工した写真作品《SURFACE/ フンイキ》を展示します。双方ともこれまでに発表したシリーズですが、《SURFACE/ フンイキ》からは被写体を変え撮影した新作も併せて展示します。映像と写真作品が本来持っている画像のレイヤーとは何かを考えさせるものです。

なお、同時期開催のART OSAKA 2016 (7/2-3) に、《ニュータイ ムライン/ グレードエスケー プ/ 枝》を出品いたします。

アーティストトーク「レイヤーの向こう」
日 時|2016年6月25日(土)17:30–19:00
参加費|700円(1ドリンク付・税込み)
定 員|25人(要予約)
申込先|tamaki(at)thethirdgalleryaya.com
会 場|The Third Gallery Aya


福田 真知 FUKUTA Masakazu

1983年 岐阜生まれ
2006年 成安造形大学彫刻クラス卒業

主な個展
2015年 「essence/風景」The Third Gallery Aya/大阪
2014年 「time_this_time」「SURFACE/フンイキ」STREET GALLERY/神戸
2014年 「ゆらぎのゆらぎ」ギャラリー揺/京都
2013年 「jewels」KUNST ARZT/京都
2012年 「SURFACE/フンイキ」アートスペース虹/京都
2009年 「Perhaps,This river」GALLERY wks/大阪


主なグループ展
2016年 「Satellite824」gallery make/京都
2015年 「what I've chosen what I ccose Vol.4」成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト/滋賀
2014年 「非在の庭 part2 北川雅光×福田真知」松ヶ崎 松雲荘/京都
2014年 「neo-824」The Third Gallery Aya/大阪
2013年 「MECAwered2013」SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム/埼玉
2012年 「群馬青年ビエンナーレ2012」群馬県立近代美術館/群馬

企画
2016年 「timelake06 茶の間/庭先」Gallery ARTISLONG・ギャラリーいのくま亭 京都/京都
2015年 「timelake05 森の中の湖」Art Spot Korin/京都
2015年 「timelake -時間の湖-」新風館、KUNSTARZT/京都
2014年 「timelake01 行き来す 橋本玲美×福田真知」Art Spot Korin/京都


福田 真知 “Far through layers”

川のように流れ去る日常の時間。われわれの生や感情、存在はこの流れに浸り、とどまることなく変化しつつ、「水平」に連続する。そして誰しも知っているとおり、そうした日々のなかに特別な瞬間―身体と意識が反射的に美やものの本質を捉える瞬間―が訪れる。スナップ写真とは元来こうした瞬間を「垂直」のレイヤーで切り取り定着する技術である。だが福田真知はカメラが切断し定着した無数の瞬間を、コンピューターによってほとんど透明に処理し、互いに重ね融け合わせることで「極薄の深さ」をたたえた未知のレイヤーを作り出す。それは彼自身の言葉を借りれば「時間の湖」の水面と言えようか。移動視点から歩くモデルを幾度も撮り、それらを一枚 のプリントに凝縮することで、移ろう外観を超えた存在の気配を現出させる《surface/ フンイキ》。固定視点から静止モデルと揺らめく風光を撮り続け、その像が一枚ずつ重なり剥がれゆくさまを動画にすることで、増大する至福の強度と儚さを感じさせる《jewel》。二つのシリーズは、また生と認識を巡る福田の思索= 詩作の時間を覗くレイヤーでもある。

吉村 真 YOSHIMURA Shin (早稲田大学大学院文学研究科美術史学コース博士課程)

 

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