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Ver.

宇山聡範


©Toshinori Uyama

6月から7月にかけての展覧会は、2006年よりスタートした若手作家を紹介するプロジェクト「8 2 4 」から、福田真知と宇山聡範のそれぞれの個展を2 週間ごとに開催致します。

宇山聡範は、ビジネスホテルの室内を細密に発表した写真作品「after a stay」や、ビジネスホテルの室内から見た窓ごしの風景を撮影した映像と写真の作品「through a window」など、特に気にとめることもなく、意識的に見ることもない対象を撮影し発表してきました。

今回は、火山活動等の地殻変動により生成された場所を撮影した新作を発表します。これらは、いつしか地獄などという「不在の場所」としての解釈がつくりあげられたり、またそれにまつわる物語が導入されたりするようになりました。しかし、宇山の作品からは、それに関する物語を想起させるものは一切ありません。むしろ、その場所を写真に置き換えることにより、解釈や見立てによって成立した「風景」の見方や爆裂火口などといった自然科学的な観点とは別の視覚的認識をもたらすのです。
タイトルの「Ver.」はversionを表し、それは解釈、意見、異形、変形、翻訳、転換などという意味を持ちます。私たちは、土地の由来となる物語、説話等を聞けば、そのナラティブに寄り添った「風景」としてそこを解釈して見てしまいます。また、自然科学的知見をもって見れば、その「場所」への視覚的アプローチも変換していきます。そういった「物語」や「場所」としての見方も有用な経験を与えてくれますが、本作はそれとは別の視覚的な対峙によって、対象となる空間に異なる角度から解釈を加えようとします。

2016.7.5(火)– 7.16(土)
火曜 - 金曜 12:00–19:00 土曜 12:00–17:00

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